前回の「Cではなくて他の言語を習得した人にC++を教えるには」という話の続きです。
C++の入門書をぱらぱらっと見てみたのですが、初心者向けの本といっても言語仕様自体が巨大なので、一通り文法の説明を終えるだけでかなりの量を読みこなさなければいけない感じがしました。
変数の宣言一つとっても、 constがついたり、参照、ポインタがついたり、配列だったり、それでいて初期化していない変数とか、コンストラクタがどうのこうのだとか、最近だと初期化子なんか出てきて、それだけで1章まるごと使えそうとか、使い分けとかどうするのとか考えると、変数宣言だけで手が止まる感じです。
とりあえず、初期化しましょうという事と、古いコンパイラでコンパイルする必要がなければ autoを使った記法を優先したほうが、手が止まらない気がします。
最近は型を後ろに描くのが流行のようで、Cのように long a =33;よりは auto a = long(3); のほうが多数派のような気がしますが、最初に決めた型は変わらないので、変数にはなんでも代入出来る系の言語から来られた型はちょっと違和感があると思います。
最近anyやoptionalが標準ライブラリにやってきたので、それも最初に説明するほうが良いとは思いますが、どうでしょうか?