よくある人材派遣型SIベンダーがよくXXができる人材という感じで集めているのを見るのだが、そもそもLinuxができるって何を指すの?という疑問が頭をよぎったので、2020年末にISO/IECで承認されたLinux Standard Baseを軽く見てみる。
まずは Wikipediaを見たところ、カーネル本体と色々なライブラリ、それとサブシステムを定義している感じ。ただ、企業寄り・RedHatよりなので、ちょっとDebian系から見ると「おやっ」と感じるてんもあるが、RPMが必須な事以外はまあ目を通しておいてもそんはないでしょう。
規格自体は現在バージョン5.0が制定されていて、中身は common,core,desktop, runtime languages imagingという5つの章に分かれている。そのうちcommonは他のパートの共通の定義なので、モジュールは4つに分かれている
- coreにはELFの定義やライブラリの定義など
- desktopはほぼX、GTK、Qtについての定義だが、それ以外にもalsaやtiffなどの画像ライブラリも含まれている
- languageは python,perlとXMLについて記載されている。
- imagingはlibcups(プリンタ)、libsane(スキャナ)の定義
ざっとみた感じ全体的に古めのライブラリが使用されている事と、json,yamlなどの定義がない事、init回りとかデバイス回りの内容がない事が気になりますがそのあたりはそれぞれのディストリビューション任せという感じなのかな?